若き名手がスペイン音楽を軸に紡ぐ、
クラシックギターの幅広い魅力!
東京国際ギターコンクールをはじめ、数々のコンクールで優勝した名手。カタロニア民謡、スペインの古い舞曲などの黎明期のギター作品にはじまり、フラメンコや打楽器からインスピレーションを受けた作品、委嘱新作を含む現代曲など、ギターの幅広い魅力をお伝えします。
日時: 2022年11月22日[火] 19:00開演 [18:30開場]
会場: 東京オペラシティ リサイタルホール
曲目:
ブローウェル:永劫の螺旋(1971)
リョベート編:《カタルーニャ民謡曲集》から
「盗賊の歌」「アメリアの遺言」「聖母の御子」「先生」「クリスマスの夜(凍った12月)」「羊飼いの娘」「あととりのリエラ」
サンス/高田元太郎 編:スペイン組曲
J.S.バッハ:前奏曲、フーガとアレグロ BWV998
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012
ファリャ:ドビュッシーの墓に捧げる讃歌
ブローウェル:タラントス(1974)
久留智之:タッピング・コナックル(2017)
坂田直樹:新作(2022、小暮浩史委嘱作品、世界初演)
チケット情報:
[料金]全席自由 ¥3,000(税込)
[チケット発売日]
8月26日[金]: 東京オペラシティArts友の会優先発売
8月31日[水]: 「インターネット予約」会員優先発売
9月 2日[金]: 一般発売
[チケット取り扱い]
東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999
チケットぴあ https://t.pia.jp (Pコード:223-188)
*曲目、演奏曲順、出演者等は、変更になる場合がございますのでご了承ください。
*就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
*ネットオークション等での営利目的の転売はお断りします。
公演について:
大学のサークルで初めてクラシックギターに触れ、19歳から本格的にプロの手ほどきを受け始めたという小暮浩史。子供の頃から才能を磨き、やがて第一線で活躍するギタリストが多い中、彼は短期間で実力を磨き、フランス留学中の2017年には東京国際ギターコンクールでも見事優勝しました。師のひとり、福田進一は彼を「晩学の天才」と称しています。
クラシックギターの文化が育まれた“スペインとその音楽”を軸に、「現代~バロック~現代」とシンメトリーな流れで構成されたB→C。はじまりはギターの可能性や限界を追求したブローウェルの記念碑的な作品で。続いて故郷カタルーニャ州に伝わる古い民謡をアレンジしたリョベートの洒脱な小曲集。17世紀前半のスペインに生まれ、バロックギターの名手だったサンスの組曲は小暮の恩師、高田元太郎が編んだセレクション(「前奏曲(様々なアルペジオ)」「優雅なアレマンダ」「コレンテ」「フランス風サラバンド」「ハカラス」)を、変則的なチューニングを施した19世紀ギターで弦をかき鳴らし、躍動的なリズムを刻みます。
バッハの様式美を表現した後は、ギターの歩みをクロニクルに纏め、再び現代へ。ドビュッシーの《グラナダの夕べ》が引用されたファリャ唯一のギター曲。即興的なフラメンコのエッセンスと現代的な作風が融合された《タラントス》や、インド音楽で登場するコナックル(口唱歌)等を交えた久留作品、奏者としての小暮をイメージし書かれる坂田直樹の新作では音色の多彩さも聴きどころです。
まったく違う要素やスタイルで作られた音楽が、一つの大きな流れのなかで輝きを放つ“ギターの懐の広さ”。若き名手の演奏でご堪能あれ!